薬局の構造設備と人的要件

薬剤師の活躍の場は非常に広いものがありますが、1960年代以降、一般の人にとって最も身近な場所となるのが調剤薬局です。 医師が発行する処方箋の内容に従った調剤を行うことによって個人の在宅療養を推進するという役割を持つ調剤薬局は、現代はもちろんのこと、 少子高齢化によって病院の負担が増加する将来においても、非常に重要性が高いものです。ですが薬局というものは「開業したい」 と考えればどのような条件でも開業できるというわけではありません。 薬局の開設許可は薬事法に基づいて各都道府県知事が下すものとなっており、そこには様々な条件が存在しています。

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まず大きな条件となるのが「構造設備」の条件です。
構造設備とはつまり「どのような構造や設備があれば、薬局として認めることができるか」という条件になっています。 では実際にはどのような条件なのかというと、まず最低条件となるのが「最低六坪以上のスペースが確保されていること」です。 既製品の医薬品だけではなく、必要に応じて調剤を行う調剤薬局として開業するのであれば、これに加えて調剤室として二坪のスペースが必要になります。 加えて十分な換気が可能であり、清潔が維持できること、既製品の医薬品を販売しない時間帯には売り場を閉鎖できることなどが構造設備の要件として求められることです。

そして薬局を運営していくというような場合、スペースがあるだけではまだまだ不十分です。 スペースが用意された次に必要となるのは「人材」であり、この人材に関する要件が「人的要件」とよばれるものです。
この人的要件においては薬剤師の資格を持つ人材が必須となります。何人の薬剤師が常駐している必要があるのかというようなことに関しては 処方箋の取扱量によって定められてきます。一日の取り扱い処方箋の枚数が40枚までなら薬剤師は一人で十分ということになりますが、 41枚~80枚以下なら二人の薬剤師が必要ということになり、枚数がそれ以上になるのであれば40枚ごとに一人の薬剤師を追加する形となります。
また調剤を行う薬剤師がいればそれで十分ということにはならずく、薬局で行われる業務の責任を負う「管理薬剤師」の設置も絶対条件として扱われています。

こうした条件は一見すると薬局として開業される数を制限するためのもののようにも見えますが、 これはあくまでも薬局が人の健康というものに対して負う責任の大きさが理由です。本来必要な人員や設備が用意されていないような薬局の営業が行われてしまった場合には、 最悪人の健康が阻害されることもありえますので、こうした条件の下で薬局開業の是非が定められることになるのです。
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